OpenBSD に支援を! とっても簡単なんです...

Contributed by deanna on Mon Dec 11 17:29:15 2006 (GMT)
from the helping out dept.
(translated to Japanese by TAKAHASHI Tamotsu)

Stephen A. Rickauer 曰く:

このブログではわたくしの経験から、いかに簡単に OpenBSD プロジェクトを支援することができるかをお伝えしたいと思います。 もちろん CD や T シャツは毎回買っていらっしゃることでしょうから、それ以外でということです。

みなさんは Theo があるインタビューでこう言っていたのを憶えておられることでしょう。 「OpenSSH に関する労力の対価として俺たちが受け取ってきたものを全部あわせると 10 万円程度になるかな。 これはみんな個人からのだ。OpenSSH を使ってる会社は、俺たちの仕事に対して一銭もよこしたことがない。 自社製品に直接 OpenSSH を組み入れている企業は何万ドルも節約できてるっていうのに、どういうことだろう。 たとえば Cisco, Sun, SGI, HP, IBM, Siemens といった会社や無数の中堅ファイアウォール企業がある……、 しかし一銭も来ない。あと Linux ベンダはどうだ? これまたゼロ円だ。」

これにはグサッときました (ベンダではないのに)。でも「自分が」どう支援できるかというと、見当もつきません。

数日後、わたくしは手紙を書くことにしました。友好的に、しかしはっきりとした手紙を、チューリッヒ大学および ETH (チューリッヒ連邦工科大学) の CIO に直接送ったのです。……どうなったと思いますか。
ETH はすぐに 1000 ドル寄付してくれましたし、チューリッヒ大学は関連機関すべての CIO にメールを送れるようにしてくれました。 このメールのおかげで、さらに多額、なんと 6000 ドル近くもの寄付が集まったのです!

こうやってお金を集める作業に、時間はかなりかかりました (血税から寄付させようっていうんですからね) けれど、7000 ドルかき集めるのに要したのは、たった三通のメールだけでした! ですから、みなさんの中にも同じようにできる方がたくさんいらっしゃるに違いありません。 どうか、自分のこととしてお考えください。別世界のヒーローにしかできないことなどではないのです。

その後 wim@ に会ったとき、こういうことはチューリッヒでしか起こっていないと言っていました。 わたくしは信じられませんでした! 今でも信じられません。 だって、ほんの何通かメールを書くことのできるユーザなど、世の中には文字どおり何百といるに決まっています。 ええ、お気持ちはわかります。「自分が少し手伝ったところで何も変わらないよ。」 わたくしも同じように考えていました。そして間違っていたことをを自分で証明しました。変わるんです。とにかくやってみてください。 もしかすると「寄付ボタン」の点滅を止めることさえできるかもしれませんよ。

そうしたメールを書きはじめるにあたっては、こうすると役に立ちます。

 - 個人的なつながりをつくる
 - 礼儀正しくする
 - 確信を持つ
 - わたくしの場合は OpenSSH について語ったのが効きました。有名ですから

このお話には面白いオチがつきました。市民の血税を寄付に使うのは非常に面倒だということが判明したため、 チューリッヒ大学に FOSS@UZH という意見交換会が設立され、 同様の活動をより容易にしていくことになったのです。いつかチューリッヒで hackathon ってなことになるかもしれませんね? :)

Stephan A. Rickauer, FOSS@UZH


Copyright © 2004-2006 Daniel Hartmeier. All rights reserved. Articles and comments are copyright their respective authors, submission implies license to publish on this web site. Contents of the archive prior to April 2nd 2004 as well as images and HTML templates were copied from the fabulous original deadly.org with Jose's and Jim's kind permission. Some icons from slashdot.org used with permission from Kathleen. This journal runs as CGI with thttpd (plus patches) on OpenBSD, the source code is BSD licensed. Search engine is ht://Dig. undeadly \Un*dead"ly\, a. Not subject to death; immortal. [Obs.]